毎週、ブックファーストがおすすめする書籍をご紹介!(10/29更新)
今週のおすすめは、『』・『川のほとりに立つ者は』・『』・『さよなら、天才』・『

伊坂幸太郎
双葉社/1,870円(税込)
2025年10月22日発売
この世界は何かがおかしい。一体何が起きているのか?
結婚直後の妊娠と夫の転勤。その頃から夫は別人のように冷たくなった。彼からの暴言にも耐え、息子を育ててきたが、ついに暴力をふるわれた。そして今、自宅マンションの浴室で夫が倒れている。夫は死んだ、死んでいる。私が殺したのだ。
途方に暮れていたところ、2週間前に近所でばったり会った大学時代のサークルの後輩・桂凍朗が訪ねてきた。「量子さん、問題が起きていますよね? 中に入れてください」と。
冒頭からは全く想像のつかないラストに辿り着く......著者デビュー25周年を記念した、渾身の長編ミステリー!

寺地はるな
双葉社/759円(税込)
2025年10月15日発売
「ふつう」とは何か。「理解する」とは何か。
カフェの若き店長・原田清瀬は、ある日、恋人の松木が怪我をして意識が戻らないと病院から連絡を受ける。松木の部屋を訪れた清瀬は、彼が隠していたノートを見つけたことで、恋人が自分に隠していた秘密を少しずつ知ることに――。
「当たり前」に埋もれた声を丁寧に紡ぎ、他者と交わる痛みとその先の希望を描いた物語です。

橘玲
幻冬舎/2,200円(税込)
2025年10月22日発売
今度の合法的脱税(マネーロンダリング)は、暗号資産(クリプト)!
暗号資産で得た利益への課税を逃れるためバンコクで暮らすハッカーの樹生は、大麻ショップの屋上で日本人の情報屋・沈没男から相談を受ける。特殊詐欺で稼いだ違法資金を、ビットコインを使ってマネーロンダリングしたい、というのだ。
頭脳明晰だが退屈な日々を送る樹生は、その話に乗ることにした。さらに、5年前のスキャンダルで失踪した元アイドルの咲桜から連絡を受けたことをきっかけに、国際的な「陰謀世界」へと迷い込んでいく――。
著者11年ぶりの書き下ろし長編となる、「没落した日本=令和」の冒険小説です。

中村計
文藝春秋/1,980円(税込)
2025年10月16日発売
かつて大谷翔平よりも"天才"と呼ばれた同世代がいた。
大谷に「負けた」と言わせた少年。大谷が落選した楽天ジュニアのエース。天才たちは、30歳になってどうなったのか?
「正直言うと......大谷はもうどうでもいいんですよ」
アリゾナで藤浪晋太郎はこう話した。戦力外通告、現役引退、そして結婚、子ども......彼らの今を追う。
著者が1年をかけて、大谷にも引けをとらない才能を秘めていたかもしれない選手(元選手)たちを訪ね歩いた、徹底取材ノンフィクション!

Casa BRUTUS編集部:編
マガジンハウス/4,400円(税込)
2025年10月21日発売
櫻井翔さんが出会った建築家の作品を写真と言葉で辿る、唯一無二のアーカイブ。
『Casa BRUTUS』2011年3月号より「櫻井翔のケンチクを学ぶ旅。」として連載を開始。その後、現在まで続く連載の中で、訪れた建築は150カ所以上。
安藤忠雄さんをはじめ、伊東豊雄さん、杉本博司さん、隈研吾さん、藤森照信さん、SANAAさん、坂茂さん、藤本壮介さん、石上純也さん、田根剛さんなど、日本が世界に誇るさまざまな建築家たちと出会い、建築を学んできました。
15年に及ぶ連載記事の中から、現代建築を訪れた回を建築家ごとにまとめた書籍化第1弾です。