毎週、ブックファーストがおすすめする書籍をご紹介!(7/10更新)
今週のおすすめは、『サイレントシンガー 』・『アミュレット・ホテル』・『やさしいがつづかない』・『Tasty! 日刊ごちそう通信』・『クウネル特別編集 大人になったら、もっと映画を観よう!
文藝春秋/1,980円(税込)
2025年6月20日発売
沈黙を愛した少女は、"無言のものたち"と静かに歌を分かち合う。
たとえ、その旋律が誰の記憶にも残らなかったとしても。
内気な人々が集まって暮らすその土地は、"アカシアの野辺"と名付けられていた。野辺の人々は沈黙を愛し、十本の指を駆使した指言葉でつつましく会話した。リリカもまた、言葉を話す前に指言葉を覚えた。たった一つの舌よりも、二つの目と十本の指の方がずっと多くのことを語れるのだ。
やがてリリカは歌うことを覚える。その不思議な歌声は、彼女をさまざまな人と引き合わせ、野辺の外へ連れ出し、そして恋にも巡り合わせる。
果たして、リリカの歌はどこへと向かっていくのか?
著者6年ぶりの長編小説です。
方丈貴恵
光文社/880円(税込)
2025年6月11日発売
殺し屋、詐欺師、窃盗グループの皆様......犯罪者御用達ホテルへようこそ。
〈アミュレット・ホテル〉は犯罪者の楽園。滞在中、2つのルールさえ遵守すれば、警察の介入は一切なく、銃でも偽造パスポートでもルームサービス可能、どんな非合法なサービスでも受けられるホテルだった。守るべきルールは以下の2つ。
①ホテルに損害を与えない
②ホテルの敷地内で傷害・殺人事件を起こさない。
そんな絶対的ルールが破られる時、ホテル探偵が独自の捜査で犯人を追い詰め、相応の対価を支払わせる。
ホテル探偵vs.犯罪者の頭脳戦、濃密なロジックで犯人を炙りだす本格ミステリー!
稲垣諭
サンマーク出版/1,650円(税込)
2025年7月2日発売
最初は、やさしくできるのに...「やさしいがつづかない」あなたへ。
仕事の同僚関係でも、パートナー関係でも、友人関係でも、最初はあんなに熱意や思いやりがあったのに、今はその当時のようにふるまうことが難しい。
また強く人に当たってしまった、心にもないことを言ってしまった、どうしてなんだろう、そう考えながら自分を責めて、さらに自己嫌悪におちいる。
本書はそのような想いに対して、「大丈夫、やさしいはつづかないのですよ」と答えます。
ものごとをありのままとらえようと試みる「現象学」を専門とする哲学者が、やさしいの内実にせまります。
食べることを愛してやまない私が出会った世界のレシピとおいしいものたち365
週末北欧部chika
世界文化社/1,760円(税込)
2025年6月26日発売
自分だけの「小さなごちそう」を見つけて、今日も一日ごきげんに。
北欧好きをこじらせてフィンランドに移住した『北欧こじらせ日記』シリーズの著者が、北欧と同じくらい愛してやまない「食べること」を365日で綴ります。
北欧・韓国・日本・欧州で出会った家庭料理などの簡単レシピから、コンビニやスーパーで手に入るお気に入り商品まで、毎日の「おいしい」を楽しむアイディアが満載。
全編オールカラー書下ろし!
こじらせグルメ愛が爆発したレシピ×グルメエッセイ本です。
マガジンハウス/1,779円(税込)
2025年6月25日発売
ハリウッドの名作から、おしゃれなフランス映画、大人の韓国シネマまで、お薦め236本!
たった2時間前後の映画という体験。
でもそこには永遠に記憶に残り、人生を彩る物語が待っています。
恋愛の喜びや挫折、親子の関係、年老いていくこと......さまざまな夢や希望、不思議が詰まったマジカルで豊かな世界。
クウネル世代のあの人が語る思い、深い愛情に耳を傾けて、大人だからこそ心に響く映画の時間をもっともっと楽しんでみませんか。
雑誌「クウネル」に掲載された記事をまとめた合本版です。