毎週、ブックファーストがおすすめする書籍をご紹介!(2/20更新)
今週のおすすめは、『楽園の楽園』・『遠慮深いうたた寝』・『シン読解力』・『世界一やさしいウイスキーの味覚図鑑』・『青池保子「エロイカより愛をこめて」の世界
伊坂幸太郎
中央公論新社/1,650円(税込)
2025年1月22日発売
これはディストピア小説か? ユートピア小説か?
大規模停電、強毒性ウィルスの蔓延、飛行機墜落事故などが立て続けに発生し、世界は急速に混乱に陥った。これらすべての原因は謎の人工知能『天軸』の暴走と考えられた。開発者が遺した絵画『楽園』を手掛かりに、五十九彦(ごじゅくひこ)、三瑚嬢(さんごじょう)、蝶八隗(ちょうはっかい)の選ばれし3人は、暴走する『天軸』の在処を探す旅に出る――。
伊坂幸太郎さんデビュー25周年記念書き下ろし作品。気鋭のアーティスト井出静佳さんの装画・挿絵とともに味わう、著者史上最も美しい1冊。
小川洋子
河出書房新社/891円(税込)
2025年2月6日発売
どのエッセイも結局は文学のない世界では生きられないことを告白している――
日々の出来事、思い出、創作、手芸、ミュージカル......、温かな眼で日常を掬い取り、物語の向こう側を描く。2012年から続く「神戸新聞」の連載エッセイ「遠慮深いうたた寝」約10年分を収録。さらに、ほかの媒体で発表されたエッセイを厳選し、「手芸と始球式」「物語の向こう側」「読書と本と」の3章にまとめました。
九谷焼の人気作家・上出惠悟さんの陶板画による装幀も話題!作家・小川洋子さんの素顔が垣間見られる、極上のエッセイ集です。
学力と人生を決めるもうひとつの読み方
新井紀子
東洋経済新報社/1,980円(税込)
2025年2月11日発売
『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』の著者による、待望の続編!
「シン読解力」とは、教科書を正確に読み解く力のこと。人工知能「東ロボくん」の開発責任者で読解力を調査・研究する著者が、「シン読解力」を測るために開発した「リーディングスキルテスト(RST)」。受験者は50万人を超え、そのデータから様々なことがわかってきた。
今、なぜ「シン読解力」が必要なのか。なぜ子どもも大人も読めないのか。「シン読解力」はどのように身に付ければいいのか。これらの疑問に答え、子どもも大人もAI時代をたくましく生き抜くスキルと、その習得方法を教えます。
朝倉あさげ:著/omiso :イラスト
カンゼン/2,090円(税込)
2024年12月6日発売
ウイスキーの味覚をド直球な言葉で表現!
世界的な人気によって値段の高騰が止まらないジャパニーズウイスキー『山崎』など、今や飲むこと自体が至高の嗜みとなりつつあるウイスキー。約300銘柄を嗜んだウイスキーオタクの著者が厳選した138本を、フルーティ・スイート・スモーキー・リッチ・ライトの5つのカテゴリに分け、それぞれの3種類の飲み方〈ストレート・ロック・ハイボール〉の味を、味覚アイコンを駆使しながら紹介します。
「飲む森林浴」「炊き立てのご飯」など、著者ならではの言葉で表現された、これまでにないウイスキー図鑑です。
平凡社/1,650円(税込)
2025年2月3日発売
少女漫画界の巨匠・青池保子さんの不朽の名作を徹底解説!
冷戦時代の情報戦を描いたスパイアクション・コメディである不朽の名作『エロイカより愛をこめて』。作品で描かれる国際情勢や美術を貴重なカラー図版と共に紹介。青池さんの作画コメントつきイラストギャラリーやロングインタビュー、よしながふみさんとの特別対談も掲載しています。ほかにも評論やコラム、「登場人物で旅する『エロイカより愛をこめて』」など、見どころ満載!
「エロイカ」ファン必携の豪華ムック本です。