自分を、未来を、明るく変えたいあなたに、心に大革命が起こる"言葉のプレゼント"。言葉にはパワーがあります。「幸運を引き寄せる言葉」「ポジティブになれる言葉」「心を癒す言葉」などを意識して口に出したり、ふだんの話し方をちょっと変えたりするだけで、心がパッと晴れわたり、行動も結果も自然と「いい結果」を呼ぶものに変わります。
落ち込みやすい人、ちょっとしたことにクヨクヨしてしまう人に、最高の特効薬です!
もうダメかも!と思ったら104ページを読んでみてください。
気持ちがふわ~っと軽くなります。
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東京都出身。学習院大学卒業。「心理学」「東洋思想」「ニューソート」などの研究から生まれた「成心学」の理論を確立し、著述活動を行っている。『話し方を変えると「いいこと」がいっぱい起こる』など著書多数。
――この本を執筆されたきっかけは?
植西:今は、すぐに心が折れてしまう人が多いけれど、そういった人に、「マイナス思考をやめてプラスの思考に変えましょう! 」と言ってもなかなか変わらない。ですが、発想の転換が無理でも使う言葉は変えられますよね。プラスの言葉を使えば、運気も上がり、人間関係も良くなる、成功もできる。そういうことを欲している人に向かって本を出そうと思ったんです。
不平不満や悪口などは言わずにまず言葉から変えていこう、ということです。運の良い人や成功する人の"言葉"や"口ぐせ"に注目すると、プラスの言葉をよく使っているんです。
――言葉をポジティブにするとはどういうことでしょうか?
植西:ピンチになっても、それをチャンスだと思うようにすることですね。今は「悪い」ことも、それがどんどん展開していけば「良い」方向に変わっていく場合もある。例えば、道端にいたカラスにフンを落とされたとするでしょ。「今日はついてないな」と考えるのではなくて、「今日はウン(運)がついたぞ!」と、前向きに考えるということです。ポジティブな言葉を2、3カ月使っていれば、だんだん心も、考え方も変化してきます。
言葉は口から出ていって耳に入ってくるので、それを繰り返していると自己暗示になるんです。人間は、暗示にかかりやすいですからね。「ありがとう」という言葉をずっと使っていると病気が回復に向かった、などよく聞く話です。昔から"言霊"という言葉があるように、言葉自体に力があるんです。
逆に否定的な言葉ばかり使っていると、マイナスの暗示が、かかってしまうんですね。私は、会社勤めの頃、荷物運びの仕事ばかりさせられた時に、「嫌だなぁ」と思うのではなくて、「これは良い運動になった」と思うようにしていました。渋滞に巻き込まれた時は、「瞑想の時間にちょうど良い」とか。発想の転換をよくやっていました。そうやって楽しく切り抜けてきたところがあります。
――先生のところに相談にこれらる方もいらっしゃいますよね。その際にどのようなアドバイスをされていますか?
植西:運を良くするためにはどうしたら良いか、という理論で話をします。例えば、逆境があっても楽観的に考えていく方法や、自分が快いと思うことをどんどんやって、心をマイナスにせず、明るくする方法とか。相談っていうのは、願望があって、それに対してどうしたら良いのかっていうことなので、心の状態を陽性にするようアドバイスしますね。心の中が陽の波動で満ちあふれると、その波動がどんどん良いことを引き寄せてくる。そうすると、願いが叶ったり、幸せになれたりするわけです。
私の本を読んでいる方には、大阪の方が多く、大阪からカウンセリングに来る方も多いですし、逆に大阪へ行って相談を受けたりしたこともありますよ。
――本当に辛い時には、ポジティブな言葉が効かないこともありますよね?
植西:愛する人が亡くなった時など、本当に辛い時は効きません。ただ、全てのことは時間が経てば必ず解決する、という言葉があります。マイナスの状態は長くは続かない、悪いときがきたら必ず良いときが来る、そういう考え方ですね。
――会社を辞めて研究所を設立されたきっかけは?
植西:会社にいたころからヨガのサークル活動をしていて、先生を招いて心や体の勉強会を行ったり、研究したりしていました。会社は転勤を機に辞めまして、何をしようかと考えていた時に、続けてきた研究をやろう、と思ったんです。
今でこそヨガは誰でも知っていますが、その頃は、やっている人が少なかった。その後、美容や健康に良いということで一気に広まりますが、それとは別でヨガには"哲学"があるんですね、人生哲学。そちらをずっと勉強していました。ヨガの哲学がブッダの仏教や、マーフィーの法則などのニューソート系など、すべての"基"になっているんです。
――成功哲学とは何でしょうか?
植西:成功哲学とは色んな意味がありますが、一般的に言われているのは、ニューソート系だと思います。成功哲学という言葉は、ナポレオン・ヒルが出版した本から取られています。簡単に言えば、しっかりした目標を持とう、楽観的に考えようといったことです。
――植西先生にとって、書店とはどういう場所ですか?
植西:書店に行くとポジティブになれるので、会社にいた頃からほとんど毎日、行っていますよ。会社から家に帰るだけでは1日損した気分になります。書店で、自分の本がどこにあるか、どんな本が出版されているのか、などチェックすることもありますよ。
ブックファーストの新宿店は家から近いので、よく利用します。新宿店ができた頃、ずいぶん広い本屋ができたなーと思いましたね。店内はすごく広くて、最初は迷っちゃいましたよ。でもその分、ゆったりしていて本が見やすいですよね。それから色んな本もたくさんある。仏教コーナーなんかもすごく多くて、研究の参考資料探しにずいぶん助かっています。
――執筆活動はどのようにされていますか?
植西:執筆は家ですることが多いですね。昔は夜寝る前に執筆することが多かったのですが、年を取ってからは眠くなってしまうので、最近は午前中のうちに執筆します。テーマなどは最初から決めていることが多いのですが、書いているうちにアイデアが浮かんできたりもします。あと、通勤中にアイデアが浮かぶとメモを取って、テーマ的に合えば、それを入れていく...というような形で進めていくこともあります。
――いつもどのような本を読まれていますか?
植西:仕事に関わらず、人生論的な本をよく読みます。もともと、本を書く前からこういう本を読むのが趣味の一つでした。昔はヨガをやっていたので、人生論のような、ヨガの哲学が書かれた本を、二十代の頃によく読んでいました。あとは、心理学系、仏教などの東洋思想系、あとニューソート系といって、マーフィーの法則や願いが実現する、などといった系統の本もよく読みますね。
――植西先生が読まれた本でおすすめする作品を教えてください。
植西:色々あるんですが、葉室 賴昭さんの『〈神道〉のこころ』です。この方は、神社の宮司であり、お医者様でもあるんです。私の高校の先輩なのですが、面白い作品でした。「感謝することが良い」、「我を捨てて神様に任せれば良い」、などが書かれていて、共感できました。