IQ172の脱獄犯VS公安警察――無罪を証明するために男は極限の戦いに挑む。笠原武大は妻を殺害した罪で千葉刑務所に服役していたが、綿密な計画を練って脱獄。「あるもの」を手にするため、北を目指す。一方、捜査の指揮を執る警察庁公安課の田臥警視は、畑違いの自分が追っ手に選ばれたことに疑問を抱いていた。追う者と追われる者、それぞれの思惑と疑念が交差するなか、笠原の娘が誘拐されてしまう。黒幕は誰か、真実はどこにあるのか――胸が熱くなり、涙あふれる傑作ハードボイルド小説。
ストーリーは、1人の囚人の脱獄シーンから幕を開ける。
男はなぜ、罪を犯したのか――。男はなぜ、刑務所を脱獄したのか――。
脱獄犯を追う、警察庁公安サクラの2人の刑事。前後して発生した、犯人の1人娘の誘拐事件。背後に蠢く巨悪の影。連続する事件の裏で、いったい何が起きているのか――。個性的な登場人物からも、目が離せない。主人公の笠原武大は、IQ172の元ジャーナリスト。その卓抜した頭脳と身体能力をもって警察の包囲網を突破し、逃走を続ける。誘拐された娘の萌子も、父譲りの知能を持つ天才少女だ。得意のパソコンを駆使して犯行グループを翻弄し、逆襲する。さらに逃走する笠原を助ける恋人の有美子、事件の捜査を指揮する田臥健吾警視、謎の殺し屋カウボーイが三つ巴、四つ巴になって怒涛のノンストップアクションを展開。
衝撃のラストシーンまで、一気に突っ走ります!