2010/09/01更新

愚行録

貫井 徳郎

東京創元社/735円(税込)

閑静な住宅街で起こった一家惨殺事件。
事件を追うルポライターが関係者にインタビューを行う場面と、妹が兄に語りかける場面が交互に挿入され、これがどこで交わるか…いえ、交わってしまうのか必見です。徐々に明らかになっていく事件の輪郭、関係者の証言から見え隠れする被害者夫妻への羨望、嫉妬、怨恨など誰もが犯人と思える「愚行」の数々があらわになっていき、最後の最後まで油断できない作品となっています。

(茶屋町口店/文庫担当 橋田のおすすめ 2010.09.01)

霧のソレア

緒川 怜

光文社/740円(税込)

テロリストにしかけられた爆弾で乗客289人を乗せたジャンボジェット機が太平洋上で爆破され、機体に穴をあけながらも新米女性パイロットが目的地の成田空港まで奮闘するクライシスノベルです。背後で暗躍するアメリカ政府、日本政府、北朝鮮やCIAといった権力間の争いや、パニックを起こしながらも生還を目指して協力しあう乗客などハイスピードで展開する様はまるでハリウッド映画を見ているようで一気に読み進められると思います。第十一回日本ミステリー文学新人賞受賞作。

(茶屋町口店/文庫担当 橋田のおすすめ 2010.09.01)

感動する!数学

桜井 進

PHP研究所 /649円(税込)

数学が嫌いな方にこそ読んでもらいたい一冊。一見、わけの分からない記号と数字しかない数学ですが、実は私たちの生活に繋がっていたりするのです。「5×2」と「2×5」の違いや、ノーベル賞に数学が存在しない理由などなど、数学に関する様々な事例が満載。読み終えた後、数学が少し身近に感じられます。

(茶屋町口店/文庫担当 橋田のおすすめ 2010.09.01)

オカマだけどOLやってます。 - 完全版 -

能町 みね子

文藝春秋/689円(税込)

生物学的には男だけど、女性としてOL生活をおくる著者が「男」をやめて「女」になる顛末やそのOL生活を綴ったイラストエッセイです。くしゃみのときの地声でばれないかどきどきしたり、女性の靴の方が男性の靴より蒸れてくさいとか、エピソードはどれものほほんとした脱力系のものばかり。それはきっと著者自身が自身について深刻にならず、気負いすぎず冷静に向き合っているからでは?そんな生き方ってとてもすてきなものだと思います。

(茶屋町口店/店長 川島のおすすめ 2010.09.01)

空想科学読本Q

柳田 理科雄

メディアファクトリー/499円(税込)

2008年夏に全国の書店を廻って集めた素朴かつ難解な疑問に柳田理科雄が科学的にビシッと答える空想科学文庫初の書き下ろし。アンパンマンから新世紀エヴァンゲリオン、果ては餃子の王将に至るまで、バラエティに富んだ50項目を収録しています。

(茶屋町口店/文庫担当 入潮のおすすめ 2010.09.01)