2011/12/10更新

雪の練習生

多和田 葉子

新潮社/1.785円(税込)

2011年第64回野間文芸賞受賞作。
ホッキョクグマの祖母・母・孫にわたる三代の物語。祖母は小説家である「わたし」。会議にだって出席しています。母は伝説の曲芸を演じた「トスカ」。孫はあの「クヌート」です。3匹とも北極を知らない都会のクマ達です。人間社会に暮らすクマ達の生活はユーモラスで人との関わりは、ちょっぴり切なくもあります。

(淀屋橋店/文芸書担当 射場のおすすめ 2011.12.10)

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い

ジョナサン・サフラン・フォア:著/近藤 隆文:訳

NHK出版/2.415円(税込)

9歳にしては大人びた少年、オスカー。9.11.あの日、パパはたまたまあの場所にいた。なぜ、パパの棺桶はからっぽなのか?ある日見つけたパパが遺した鍵の意味を知る為、その鍵穴を探して、オスカーはニューヨークの街を冒険します。そして後半に語られる、オスカーにあの日おこったこと。あの時、どうしてもできなかったこと。「不在」の存在は大きすぎて、胸がつまります。

(淀屋橋店/文芸書担当 射場のおすすめ 2011.12.10)

絶望名人 カフカの人生論

フランツ・カフカ:著/頭木 弘樹:編訳

飛鳥新社/1.500円(税込)

文豪カフカの”絶望”の名言集。ちまたにあふれる”希望”の名言より、ずっと親近感が持て、”絶望”が心強く感じます。カフカが日々どんな事を感じていたかを、垣間見れる興味深い一冊です。

(淀屋橋店/店長 森本のおすすめ 2011.12.10)

舟を編む

三浦しをん

光文社/1.575円(税込)

辞書は言葉の海を渡る舟。では、その舟を編む面々は・・?辞書「大渡海」の編集に携わる、「ベテラン」と「学者」と「チャラ男」に「まじめ」。そこには涙も笑いも恋もあり、そして彼らの行く手には言葉の大海原が広がっています。
読後には、普段何気なく使っている言葉について、辞書はどのように表現しているのか確認したくなってくるはず。

(淀屋橋店/店長 森本のおすすめ 2011.12.10)

あつあつを召し上がれ

小川 糸

新潮社/1.365円(税込)

食事の風景の記憶は、いつもそのときの感情も一緒に思い出させます。楽しい、うれしい、悲しい、切ない。食卓と料理を囲む人々を描く7編の物語。

(淀屋橋店/店長 森本のおすすめ 2011.12.10)