PUSH!1st ブックファーストの一押し本

「タカラモノ」

絶対読得宣言!

タカラモノ

母親のホンモノの
愛情に感涙!
ど~しようもないヒトだけど。
わたしは、このヒトを見て
大切なものに気付いているんだ。
和田裕美(わだ ひろみ) 著
双葉社/682円(税込)

ママはときに男と出奔する、どうしようもない母親だ。けれどその自由な生き方に魅了され、誰もが彼女を愛してしまう。人を好きになるということは? 勇気を与えるということは?「幸せになりたいんやったら、誰かのせいにしたらあかん」「どうぞ、グレてください」型破りなママから、わたしは人生でなによりも大切なことを教わっていく――。
累計220万部を超えるビジネス書を手がけてきた著者が、自身の家族から学んできた「生」の哲学をさらけだす。どんな人生でも“ハズレ”なんてないと思わせてくれる、最高の家族小説!

作家和田 裕美さん

<著者来歴>

作家・ビジネスコンサルタント、京都府出身。
『世界No.2営業ウーマンの「売れる営業」に変わる本』を上梓しデビュー。著書の累計は220万部を超え、女性ビジネス書作家の先駆けと呼ばれている。『成約率98%の秘訣』『人に好かれる話し方』『和田裕美の営業手帳』など著作多数。

【著者】和田裕美さんのコメント

小説では“ど新人”のわたしの作品を選んでいただき本当にありがとうございます。
(言葉にならないくらい嬉しいです)
ご存じのように、わたしはビジネス書の作家を長く続けてきました。
そんな私が小説を書くなんて無謀で厚かましいことなんだとは自分でもわかっていたんですが、どうしても小説でないと表現できない世界がありました。そこで勇気を出して恐る恐る書いたのがこの初小説「タカラモノ」なのです。
ビジネス書では何かを成し遂げた人が主役になりますが、小説では“ダメな人”も主役になれます。立派な人の成功法則よりも、ダメな人たちがダメなりに一生懸命生きる姿のほうがほんとうは人を元気にする力があるのでないか?と私は思ったのです。
さて、「タカラモノ」は私の実際の家族をモチーフとしています。
子供の頃はとにかく辛かった日々が、今のわたしのリアルな“タカラモノ”になっていると思うととても不思議な気持ちです。(笑) どうしようもない母親のどうしようもないほど素敵な一面を描けてよかったです。
あと、私事になりますが、物語にあるように本当に私は父親が嫌いでした。でも、この本のエピソードを作るときに「もしかしたらこんな気持ちだったのでは?」と彼の内面を想像してみることで父との関係に少し折り合いをつけることができました。
そんなわけで、この物語は父親が亡くなった直後に書いており、ある意味、父への“送る言葉”でもあるのです。


編集担当さんと、出版社さんと、ブックファーストさんと、
それから読んでくださる全ての皆さんへの感謝を込めて。

和田裕美

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