請求金額2,000億円!? 現役弁護士が描き切る 迫真のリーガル・サスペンス。 加茂 隆康 著 幻冬舎/本体648円 + 税
1949年生まれ。中央大学法学部卒。弁護士、作家。 交通事故の専門家としてテレビ、ラジオ等でも活躍。2008年 『死刑基準』で文壇にデビュー。同作はドラマ化されるなど大きな反響を呼んだ。またリーガルサスペンスとして『審理炎上』があるほか、法律関連の著書に『自動車保険金は出ないのがフツー』 『交通事故紛争』などがある。
2009年に裁判員制度が導入されて6年が経ち、ニュースなどでも法廷の様子を目にする機会が増えました。とはいえ、実際に法廷へ足を踏み入れたことがあるという人は、そう多くはないかもしれません。未だにカメラが入ることが許されない法廷でのやりとりを知るためには、裁判所に足を運ばなければならず、まだまだ身近とは言いづらいのではないでしょうか。 本書は、そんな閉ざされた法廷での激しい攻防を臨場感たっぷりの大迫力で描く、現役弁護士によるリーガル・サスペンスです。大反響を呼んだ前作の『死刑基準』でも活躍した水戸裕介が、法学者から弁護士へと転身を遂げ、巨大損保との闘いに挑みます。 2000億円という前代未聞の巨額賠償金訴訟の法廷を舞台に、渦巻く陰謀と欲望が、緻密な頭脳戦によってあぶり出され、真実が解き明かされていく様は圧巻です。 また、普段あまり聞くことのない損害賠償や、その算出方法、損害保険会社との細部にわたるやりとりのリアリティは、交通事故専門の弁護士として法廷に立ち続けてきた加茂さんだからこそ!つい、「自分の命はいくらになるのだろう?」と計算してしまう方もいるかもしれません。 しかし、なんといっても、この作品の一番の魅力は、そのページターナーっぷりです。いくつも張られた伏線と逆転の連続に、先へ先へとページをめくる手を止めさせません。息をもつかせぬ鮮やかな展開で、最初から最後まで一気に読ませる作品になっています。 ぜひお手にとってみていただければと思います。
2016年1月1日(金・祝)~ 2月11日(木・祝)まで
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幻冬舎 第三編集局第一部 大野里枝子さん
2009年に裁判員制度が導入されて6年が経ち、ニュースなどでも法廷の様子を目にする機会が増えました。とはいえ、実際に法廷へ足を踏み入れたことがあるという人は、そう多くはないかもしれません。未だにカメラが入ることが許されない法廷でのやりとりを知るためには、裁判所に足を運ばなければならず、まだまだ身近とは言いづらいのではないでしょうか。
本書は、そんな閉ざされた法廷での激しい攻防を臨場感たっぷりの大迫力で描く、現役弁護士によるリーガル・サスペンスです。大反響を呼んだ前作の『死刑基準』でも活躍した水戸裕介が、法学者から弁護士へと転身を遂げ、巨大損保との闘いに挑みます。
2000億円という前代未聞の巨額賠償金訴訟の法廷を舞台に、渦巻く陰謀と欲望が、緻密な頭脳戦によってあぶり出され、真実が解き明かされていく様は圧巻です。
また、普段あまり聞くことのない損害賠償や、その算出方法、損害保険会社との細部にわたるやりとりのリアリティは、交通事故専門の弁護士として法廷に立ち続けてきた加茂さんだからこそ!つい、「自分の命はいくらになるのだろう?」と計算してしまう方もいるかもしれません。
しかし、なんといっても、この作品の一番の魅力は、そのページターナーっぷりです。いくつも張られた伏線と逆転の連続に、先へ先へとページをめくる手を止めさせません。息をもつかせぬ鮮やかな展開で、最初から最後まで一気に読ませる作品になっています。
ぜひお手にとってみていただければと思います。