

ジョン・ウィンダム 著 、 井上 勇 訳
創元SF文庫/987円(税込)
![[編集部]小浜徹也さんのコメント](/push/img/no06/btn-interview01.jpg)

それは一大ページェントだった。全世界の人々が、緑色の大流星雨を嬉々として見上げた。だが――翌朝、流星を見た者は一人残らず視力を失ってしまう。狂乱と混沌が全世界を覆った。いまや人類文明は滅び去ろうとしており、流星を見ることのなかったわずかな人々だけが希望のよすがとなる。だが、どんな世界を、どうやれば再建できるというのだろう……? そして折も折、植物油採取のために栽培されていたトリフィドという三本足の動く植物が野放しになり、人類を襲いはじめたのだ! 英国SFの不滅の金字塔。

いしいしんじ 著
新潮文庫/546円(税込)
![[出版部]須貝利恵子さん
のコメント](/push/img/no06/btn-interview02.jpg)

読む人の心に奇跡をおこす、あまりに愛おしい物語。ぶらんこが上手で、指を鳴らすのが得意な男の子。声を失い、でも動物と話ができる、つくり話の天才。もういない、わたしの弟。――天使みたいだった少年が、この世につかまろうと必死でのばしていた小さな手。4歳から8歳まで、残された古いノートには、痛いほどの真実が記されていた。ある雪の日、わたしの耳に、懐かしい音が響いて……。物語作家いしいしんじの誕生を告げる奇跡的に愛おしい第一長篇。

