2008/07/01更新

akuyakuresura.

悪役レスラーは笑う

森 達也

岩波書店/819円(税込)

「絶対的正義」として戦後の象徴とされる力道山。同時代にグレート東郷というレスラーがいました。アメリカマットにて戦後の反日感情を利用して「絶対的ヒール」として大活躍した、謎に包まれた彼の本当の素顔とは。
数多くのトラブルを抱え、彼の大流血を見た老人がショック死して社会問題にもなったこともありました。ドキュメンタリー作家の森達也が執筆をしたのも興味がありますが、岩波がプロレスを題材にしたのはこれが最初ということです(最後になるかもしれませんが・・・)。

(ミュー阪急桂店/新書担当山田のおすすめ 2008.07.01)

puroyakyunoichiryu.

プロ野球の一流たち

二宮 清純

講談社/798円(税込)

人気低迷・視聴率低下と何かとマイナスイメージが囁かれている昨今、交流戦に突入し一つ目の山場を迎えるプロ野球。スポーツライターの二宮清純がプロ野球の一流選手たちの思想や技術を一冊の新書にまとめあげました。
選手へのインタビューをはじめ、裏金や大リーグへのポスティングなど、様々な角度から問題を追及し浮き彫りにしていきます。

(ミュー阪急桂店/新書担当山田のおすすめ 2008.07.01)

utsunochikara.

鬱の力

五木 寛之/香山 リカ

幻冬舎/777円(税込)

あなたは「鬱」になったことがありますか?さあ、どう答えるでしょう?今の現代社会「鬱の気分」が日本を覆っているようです。「鬱」というとあまりいいイメージは持ちませんが、「鬱」について詳しく知っている人は多くないのではないでしょうか。同じ問題意識を抱いた作家と精神科医が、日本人の「鬱」について徹底的に語り合います。そもそも「鬱な気分」と「うつ病」とは違うと知っていましたか?鬱な気分になる事が多々あるこんな時代の中でその芯の意味を考えてみましょう。泣くこと、悲しむことから力をもらう。文中に喜納昌吉の歌「花」について触れています。このエピソードは人は悲しみから得ることを物語っているように思います。本書では『「鬱」を「明日へのエネルギー」に変える、新しい生き方の提案』と語っています。人は悲しいことや感情の起伏の中で生きている。目を背けるのではなく、共に生きて行く、心の表現の一部と捉えてみようと思える。心に深呼吸を与える一冊です。

(城山ガーデン店/新書担当清水のおすすめ 2008.07.01)

4-3-2-1.

4-3-2-1 サッカーを戦術から理解する

杉山 茂樹

光文社/903円(税込)

EURO2008の興奮冷めやらぬ今日、この1冊を手にサッカーの話をしよう!新書ということでサクッと読め、それでいてサッカーファンをも唸らせる1冊。「布陣」という視点から、世界のトレンドを紹介しながら、あの惨敗したドイツW杯を振り返り今の日本代表までをしっかり批評している部分は必見。あのW杯をないものにしようとせず、確執などにも触れずに単純にサッカーを批評している文章は意外に稀だ。要するに、この1冊を手に皆で、もう1つ上のレベルのサッカーの話をしようよ、と言いたいのです。

(ルミネ新宿2店/新書担当伊藤のおすすめ 2008.07.01)

soranosennsousi.

空の戦争史

田中 利幸

講談社/777円(税込)

第1次大戦より本格的に開始された航空機からの攻撃、いわゆる空爆は、航空機・爆弾の発達とともに、その被害を戦闘員・非戦闘員を問わず拡大していきます。本書ではヒロシマやイラク戦争に至る戦略爆撃思想の移り変わりを追い、”相手の見えない”戦争がどれだけ無慈悲なものであるのかを問いかけます。

(大井町店/店長 諏訪のおすすめ 2008.07.01)